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幼児からの子育てに関する様々な情報を紹介しています。特にワクチン情報には力を入れています。
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予防接種後にポリオ発症 ~0歳児、生ワクチン原因か

ウイルスに感染すると手足にまひが出る病気のポリオで、予防接種生ワクチンが原因とみられる患者が、先月東京都で報告された。厚生労働省によると、今年の患者報告は初めて。

国内では安全なワクチンを開発中で来年度に薬事承認される見通しだが、間に合わなかった形だ。
都や国立感染症研究所によると、患者は0歳の男児。
予防接種後の4月中~下旬に、右足のまひや発熱などの症状が出たという。
便から検出されたウイルスは国内で使われるワクチン由来のものだった。
5月に医師がポリオと診断した。

国内で認められているポリオワクチンは、ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンで、口から飲むタイプ。
腸の粘膜に免疫がつきやすい長所がある。生後3ヶ月~1歳半の間に2回接種が一般的だ。
ウイルスの病原性をなくす処理をする不活化ワクチンと違い、生ワクチンはまれに接種による患者が出る。
2001年度以降の10年間で15人で、保育園などや親への2次感染を含めると21人にのぼる。

不活化ワクチンへの切り替えの必要性は、十数年来叫ばれてきた。
定期接種DPTジフテリア百日咳破傷風)に加えた混合ワクチンを4社が開発中だが、待ちきれない医師らが昨年、未承認海外ワクチンを輸入し希望者に接種を始めた。関心も人気も高まっている。

厚労省は国内開発の不活化ワクチンが12年度中に承認され、早ければ接種可能になるとの見通しを、先月末に示した。(2011.06.05朝日新聞)

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ワクチン その4 ~肺炎球菌対策 接種早めに

生後半年を過ぎた頃から3~4歳ごろまで、子どもはよく熱を出します。
その多くはウイルス感染(かぜ)による発熱ですが、まれに細菌性髄膜炎という重い感染症にかかっていることがあります。
主な原因の一つが「肺炎球菌」と呼ばれる細菌です。

菌の名前には「肺炎」とありますが、子どもではむしろ、中耳炎細菌性髄膜炎の原因として問題になります。とりわけ細菌性髄膜炎は、まれな病気ではありますが恐ろしい病気です。
後遺症を残すことやに至ることもあるのに、進行するまで診断が難しい。
初期には発熱や元気がないなど、かぜと見分けが付きにくい症状しか出ません。

子どもの細菌性髄膜炎の原因の8割以上はインフルエンザ菌b型ヒブ)と肺炎球菌です。
このため、欧米は早くからワクチン接種による予防に力を入れ、ヒブ肺炎球菌のワクチン開発を進めてきました。肺炎球菌ワクチンは、米国では2000年から、欧州でも06年から定期接種されています。
その結果、米国では重症の肺炎球菌感染率が大きく減り、特に1歳未満についてみると、ワクチンが定期接種となって5年後の減少率が82%に達しました。
また、子どもが中耳炎を繰り返したり重症になったりするのを防ぐ効果があることも報告されています。

日本へも、08年12月開始のヒブワクチン接種に続いて、10年2月から肺炎球菌ワクチンの接種が始まりました。現在では多くの自治体で、両ワクチンが無料で受けられるようになっています。
今年に入って接種後の死亡例が報告され、両ワクチンの接種見合わせが一時的に行われていましたが、専門家会議の結果、ワクチンの安全性に懸念は無いと判断され、4月から再開されています。

肺炎球菌ワクチンは、ヒブワクチンと同じく、生後2ヶ月から受けることができます。
細菌性髄膜炎の危険性が最も高いのが6ヶ月~1歳で、早めに免疫をつけておくことが望まれるからです。
また、集団保育を始めると、半年後には90%以上の子どもがインフルエンザ菌と肺炎球菌の保菌者になるというデータがあります。
保菌者になれば細菌性髄膜炎を発症するということではありませんが、そのリスクは高くなります。
保育園や幼稚園などの集団保育を1歳前から始める場合は特に、早期にワクチンを受けるようにしましょう。

福岡地区小児科医会理事 いなみつこどもクリニック院長 稲光毅さんのお話より
九州大卒。浜の町病院小児科医長、九大病院講師、佐賀県立病院小児科部長などを経て2005年に福岡市西区で開業(2011.06.01朝日新聞)
 

ウイルスや細菌に感染して起こるがんがあります。ワクチンや薬で予防や治療ができるのでしょうか。

感染してかかるがん ~薬・ワクチン 予防どこまで~
肝炎ウイルス肝臓がん ~C型、7割は排除可能-

肝臓がんは、肝炎ウイルスがんの発生に大きくかかわている。なかでも国内の肝臓がん患者の70%はC型肝炎に感染している。B型肝炎も15%を占める。
B型、C型肝炎ウイルスに感染しないことが、肝臓がんの予防につながる。
肝炎ウイルスに感染するとなぜがんになるのか、詳しい仕組みはまだわかっていない。
C型に持続感染すると、肝炎肝硬変肝臓がんと段階的に移行する。B型は持続感染からの経過は様々で、いきなり肝臓がんになる場合もある。

B型肝炎は国内に約100万人の感染者がいると言われ、ウイルスは血液体液を通じて感染する。
感染の経路は感染者との性交渉や注射器の使い回しなどだ。乳幼児期の集団予防接種で、注射器を使いまわしてB型肝炎に感染したとして訴訟にもなっている。

健康な人の場合、大人になってから感染しても持続感染せず、一過性で終わるとされてきた。持続感染するのは、母親が感染者で、赤ちゃんにうつる母子感染だ。現在はワクチンで赤ちゃんへの感染を防げる。

しかし、最近、B型の中でも、これまで日本に存在しなかった外国方の中に、大人になって感染しても持続感染するウイルスがあることがわかってきた。
国立国際医療研究センターの溝上雅史センター長は「ここ数十年で世界の人の交流が活発になり、B型欧米型などの新しいタイプのウイルスが確認された。大人になってからの感染も注意が必要だ」と言う。

C型肝炎は国内に150万~200万人の感染者がいる。B型ほど感染力は強くないが、ウイルスの抗体ができにくく、大人になって感染しても70%の人が持続感染する。C型に感染すると、抗ウイルス薬でウイルスを排除する治療をする。近年、新しい薬の開発が進み、約7割の人がウイルスを排除できるという。
C型に感染した人の半数は、過去に輸血などの経験がなく、感染経路はわかっていない。肝臓がんの予防は、まず肝炎検査をすることが大切だ。

武蔵野赤十字病院泉並木副院長は「肝臓がんは自覚症状に乏しく、再発の危険も高い。まず、肝炎検査を受けて肝炎ウイルスの感染がわかったら、肝機能に以上がなくても専門医を受診して欲しい」と話す。

感染とがんの関係
(2011.5.26朝日新聞)

HPV子宮頸がん ~接種の効果7割まで~
子宮の入り口の部分にできる子宮頸がん。毎年約1万人が感じになり約3500人が亡くなる。この原因となるのが、ヒトパピローマウイルスHPV)だ。

HPVは130種類以上あり、子宮頸がんと関係があるのは一部だけだ。性交渉感染し、日本人女性の8割は一生のうちに1度は感染するとされる。
多くの人は感染しても免疫によってウイルスは消えるが、1割程度の人は感染が持続し、子宮頚部の細胞が変形する「前がん状態」になる。そのうち1割程度の人ががんになる。

「HPVに感染すると、細胞が持つがん化を抑える『がん抑制遺伝子』が変化し、がんになりやすくなると考えれています。」と吉川裕之筑波大教授(産婦人科)は話す。
持続感染リスク喫煙。喫煙で免疫力が下がりウイルスを排除できなくなるとみられている。

昨年度から、中学生高校生の一部が公費助成によりHPVワクチンの接種を受けられるようになった。現行のワクチンはHPVの種類のうち、16型18型と呼ばれる2種類にしか効果がない。このため子宮頸がん防げるのは、HPV感染者のうち6~7割りにとどまる。「ワクチンと同時に検診も受けて欲しい」と吉川さんは強調する。
 

感染とがんの関係
(2011.05.26朝日新聞)

ワクチン3 ヒブ髄膜炎から子守ろう
ヒブ」という名前の細菌を聞いたことがありますか。
インフルエンザ菌b型」の略称(Hib)で、乳幼児に重い感染症をおこす病気のことです。
インフルエンザ菌は、名前は似ていますが、インフルエンザウイルスとは全く違う別物です。
乳幼児の20人に1人の鼻の中に住んでいて、保育園や幼稚園で感染していきます。
たくさんの種類があり、中耳炎肺炎の原因としてよく知られています。

そのなかで、b型は特に病原性が強く、血液中にはいってからだの中を巡り、その一部は脳に達して髄膜炎を起こします。
また、物を食べるとき、気管にふたをする役目をする喉頭蓋(こうとうがい)というところに感染して窒息死を引き起こすこともあります。
いずれも進行が早く、見つかったときには手遅れということが多いです。
ヒブによる髄膜炎は乳幼児期(2ヵ月~5歳)に多く、日本では年約400人がかかります。
いったん発症すると治療しても4%が死亡し、30%は発達の遅れやまひ、けいれんなどの重い後遺症で長期の療養生活を送ることになります。

欧米では1980年代後半からヒブワクチンの接種が始まり、現在では世界100カ国以上で行われています。
米国ではワクチン接種が始まってから、ヒブ感染症が激減しました。
日本でも2008年12月からワクチン接種が始まりました。
今年から公的助成が始まり、北九州地区で1月から、福岡地区では3月から無料でワクチンを受けられるようになりました。
ただ、ヒブワクチンの接種は3月に一時見合わせられました。
接種後の死亡例が、小児用肺炎球菌ワクチンとあわせて7例報告されたためです。
専門家会議で詳しく検討され、死亡との直接的な因果関係はないとの見解がまとまりました。
このとき問題になった複数のワクチンの同時接種についても、欧米での実績から「安全性に問題はない」とされました。
接種は4月1日から再開されました。

ヒブワクチンは2ヶ月~5歳未満が対象です。乳幼児は感染を抑え込む力のつき方が悪いため、数回接種する必要があります。しかし、子どもが小さい時期ほどヒブ感染症を起こす率も高いですから、2ヶ月になったらできるだけ早くワクチンを接種することをお勧めします。
元気で生まれてきた大切な赤ちゃんの命を、ワクチンで防げる病気で落としてはなりません。
ワクチンは子どもの命を守るプレゼントだと思います。

福岡地区小児科医会理事 くろからみちこ小児科クリニック院長 黒川美知子さんのお話
 九州大卒。九大病院、浜の町病院勤務、済生会福岡総合病院小児科部長を経て2000年に開業。
(2011.05.25朝日新聞)
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