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幼児からの子育てに関する様々な情報を紹介しています。特にワクチン情報には力を入れています。
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ワクチン その4 ~肺炎球菌対策 接種早めに

生後半年を過ぎた頃から3~4歳ごろまで、子どもはよく熱を出します。
その多くはウイルス感染(かぜ)による発熱ですが、まれに細菌性髄膜炎という重い感染症にかかっていることがあります。
主な原因の一つが「肺炎球菌」と呼ばれる細菌です。

菌の名前には「肺炎」とありますが、子どもではむしろ、中耳炎細菌性髄膜炎の原因として問題になります。とりわけ細菌性髄膜炎は、まれな病気ではありますが恐ろしい病気です。
後遺症を残すことやに至ることもあるのに、進行するまで診断が難しい。
初期には発熱や元気がないなど、かぜと見分けが付きにくい症状しか出ません。

子どもの細菌性髄膜炎の原因の8割以上はインフルエンザ菌b型ヒブ)と肺炎球菌です。
このため、欧米は早くからワクチン接種による予防に力を入れ、ヒブ肺炎球菌のワクチン開発を進めてきました。肺炎球菌ワクチンは、米国では2000年から、欧州でも06年から定期接種されています。
その結果、米国では重症の肺炎球菌感染率が大きく減り、特に1歳未満についてみると、ワクチンが定期接種となって5年後の減少率が82%に達しました。
また、子どもが中耳炎を繰り返したり重症になったりするのを防ぐ効果があることも報告されています。

日本へも、08年12月開始のヒブワクチン接種に続いて、10年2月から肺炎球菌ワクチンの接種が始まりました。現在では多くの自治体で、両ワクチンが無料で受けられるようになっています。
今年に入って接種後の死亡例が報告され、両ワクチンの接種見合わせが一時的に行われていましたが、専門家会議の結果、ワクチンの安全性に懸念は無いと判断され、4月から再開されています。

肺炎球菌ワクチンは、ヒブワクチンと同じく、生後2ヶ月から受けることができます。
細菌性髄膜炎の危険性が最も高いのが6ヶ月~1歳で、早めに免疫をつけておくことが望まれるからです。
また、集団保育を始めると、半年後には90%以上の子どもがインフルエンザ菌と肺炎球菌の保菌者になるというデータがあります。
保菌者になれば細菌性髄膜炎を発症するということではありませんが、そのリスクは高くなります。
保育園や幼稚園などの集団保育を1歳前から始める場合は特に、早期にワクチンを受けるようにしましょう。

福岡地区小児科医会理事 いなみつこどもクリニック院長 稲光毅さんのお話より
九州大卒。浜の町病院小児科医長、九大病院講師、佐賀県立病院小児科部長などを経て2005年に福岡市西区で開業(2011.06.01朝日新聞)
 

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