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HPV→子宮頸がん ~接種の効果7割まで~
子宮の入り口の部分にできる子宮頸がん。毎年約1万人が感じになり約3500人が亡くなる。この原因となるのが、ヒトパピローマウイルス(HPV)だ。
HPVは130種類以上あり、子宮頸がんと関係があるのは一部だけだ。性交渉で感染し、日本人女性の8割は一生のうちに1度は感染するとされる。
多くの人は感染しても免疫によってウイルスは消えるが、1割程度の人は感染が持続し、子宮頚部の細胞が変形する「前がん状態」になる。そのうち1割程度の人ががんになる。
「HPVに感染すると、細胞が持つがん化を抑える『がん抑制遺伝子』が変化し、がんになりやすくなると考えれています。」と吉川裕之・筑波大教授(産婦人科)は話す。
持続感染のリスクは喫煙。喫煙で免疫力が下がりウイルスを排除できなくなるとみられている。
昨年度から、中学生と高校生の一部が公費助成によりHPVワクチンの接種を受けられるようになった。現行のワクチンはHPVの種類のうち、16型と18型と呼ばれる2種類にしか効果がない。このため子宮頸がん防げるのは、HPV感染者のうち6~7割りにとどまる。「ワクチンと同時に検診も受けて欲しい」と吉川さんは強調する。
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