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インフルエンザの流行もようやく収束に向かいつつあるようです。
インフルエンザ治療薬には「タミフル」と「リレンザ」がありますが、耐性についての記事を見つけましたので、紹介します。
★インフル治療薬の「耐性」リレンザの方が起きにくい
インフルエンザ治療薬リレンザは、タミフルより、ウイルスが変化して薬が効きにくくなる「耐性」を起こしにくいことがわかった。河岡義裕東大医科学研究所教授や菅谷憲夫けいゆう病院小児科医らが分析した。
リレンザは、せきなどでウイルスを対外に排出する期間を短くする効果も高かった。
河岡さんらは、2005年秋~09年冬にインフルエンザと診断された4~15歳の子のうち、タミフル(一般名オセルタミビル)とリレンザ(同ザナミビル)を使った72人ずつについて、鼻やのどから採ったぬぐい液に含まれるウイルスを分析した。服用を始めて7日目までにウイルスに耐性が起きた件数は、タミフルで6件(8.3%)だったが、リレンザでは0だった。
体から感染性のウイルスが出ているこの比率は、薬の服用開始後3~4日目はどちらの薬も5~7割で差がなかった。服用開始後5~7日目では、タミフル使用の子の7割近くからウイルスが出ていたのに対し、リレンザでは4割で、リレンザの方がウイルスの排出を抑える効果が高かった。
タミフルは飲み薬で乳児用のシロップもある。リレンザは吸入薬なので、自分で吸い込める4~5歳以上にならないと使えず、喘息など呼吸障害がある人も使いにくい。
菅谷さんは「今のところ臨床上の治療効果はタミフルもリレンザも同じ程度なので、年齢や呼吸障害の生むなどを考慮して使い分ければいい。ただし、どんな耐性が出ているか継続的に調査していく必要がある」と話す。
この結果は米医学誌クリニカル・インフェクシャス・ディージージズ電子版に発表した。
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