子宮頸がん予防のワクチンって?~原因ウイルスのうち6~7割の感染を防ぐ。
新しい子宮頸がんのワクチンの発売が認められることになりそうだ。子宮の入り口にできるがんを防ぐって聞いた。
子宮頸がんの原因となるウイルスの感染を予防するワクチンだ。
どんなウイルス?
ヒトパピローマウイルスという。略称でHPVとも呼ばれる。130以上のタイプがあって、そのうち十数タイプが子宮頸がんの原因になるそうだ。
どうやって感染するの?
性交渉で感染するそうだ。日本時女性の8割は一生に一度は感染すると見られている。
ただし、多くの人は感染しても、自分の免疫がウイルスをやっつけてくれる。
ごく一部の人は感染が続いて、子宮の入り口の部分でがんになるんだ。
子宮頸がんは増えているの?
20~30代の若い女性で増えている。1年に約1万5千人が発症し、約3500人が亡くなっている。
多いのね。でも、ワクチンを打てば安心なの?
いや。子宮頸がんを起こすウイルスのうちワクチンで感染を防げるのは6~7割りだけなんだ。だから、検診も欠かせないよ。
新しいワクチンが効くのは?
今あるワクチンが防ぐ、子宮頸がんの原因となるウイルスに加えて、性器にいぼを起こすタイプのウイルスの感染も予防する。
ワクチンはどこでどんな人が打つといいの?
性交渉で感染するので、そうした経験前の若い年代に打つのが望ましいとされているよ。小児科や産婦人科で打つことが多い。間を空けて3回打つ。
費用はどれくらい?
中学生と高校1年の女子には、来春までは国や自治体から接種の費用に補助が出る。ただ、いくら出るかは自治体で違い、無料で打てるところから千円ほど自己負担が必要なところまである。(2011.06.28朝日新聞)