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幼児からの子育てに関する様々な情報を紹介しています。特にワクチン情報には力を入れています。
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女性に特有の子宮頸がんの発症には、ヒトパピローマウイルスHPV)の感染が深く関わっています。
HPVは性交経験のある人ならだれもが感染する可能性があるので、だれもが子宮頸がんになる可能性があると言えます。「子宮がんなんて自分には関係ない」と思い込んではいけません。


今では世界の120カ国以上で、HPV感染を予防するワクチン接種と検診による早期発見を組み合わせたがん予防策が取り組まれています。
日本でも2009年にワクチンが認可され、ワクチン接種とがん検診を無料化する政策が広がりました。しかしながら、ワクチンに不安を感じている人が少なくないようです。
受診者からよく受ける質問のひとつは、ワクチンの安全性は大丈夫なのかといことです。


HPVワクチンは、ウイルスの殻を使うもので、病原性のあるDNAは含まないので、感染力がありません。
その意味で安心です。日本ではすでに約60万人が接種を受けました。
死亡例はなく、副反応として報告されているのは注射した部分の筋肉痛や腫れ、疲労感などです。
ただし、他のワクチンと同様に、アナフィラキシーショックなどの激しいアレルギー反応がまれに起こりうると考えられます。接種後はすぐ帰宅せず、30分ほど様子を見ることが大切です。妊娠中、熱があるとき、体調がよくない時は接種を避けたほうがいいでしょう。


ワクチンの効果が何年ぐらい続くかも、よく聞かれます。
このワクチンが使われるようになってから約8年が経ちましたが、病気への抵抗力の度合い(抗体価)が高く保たれていることが確認されています。
抗体価の減り方から予想すると、約20年間は効果が続きそうだとみられます。
一生続くかどうかついては今後のデータが必要です。
ここで、ぜひ理解していただきたいのは、「ワクチン接種しても、100%子宮頸がんにならなくなるわけではない」ということです。


HPVワクチンは子宮頸がんの大部分を予防しますが、ワクチンが効かないタイプのウイルスもいます。
がんの予防効果としては、性交開始前の人で70%、性交開始後の人でも50~60%と報告されています。
ワクチン接種だけでは十分でなく、やはり早期発見のためには子宮頸がんの検診を定期的に受けることが大切です。
ワクチンと検診を組み合わせることで、100%予防できる、といえるでしょう。
九州大卒。九州がんセンターなどに勤務、九州労災病院産婦人科部長を経て2010年から現職。
ウイメンズKMクリニック院長 福岡市医師会会員 柏村 賀子先生のお話 2011.05.18朝日新聞)
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