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Mar 11

現在のところ、ヒブワクチン肺炎球菌ワクチン接種が見合わされていますが、その重要性には変わりがないようです。
早く安全が再確認されて、ワクチン接種が再開されるといいですね。

◇発熱と菌血症髄膜炎
こどもの発熱のほとんどは、抗生剤の効果がないウイルス感染による「カゼ」です。しかし、稀に髄膜炎の前段階である「菌血症」が紛れ込んでいます。
私のクリニックだけでも、2003年から2010年の8年間に100例の「菌血症」がみつかり、5例が髄膜炎を発症しました。

◇菌血症とは?
熱がある子どもの血液から細菌が見つかることがあり、「菌血症」と呼ばれています。普段は「のど」に住む最近が偶然に血液中に浸入したものです。3歳未満で39℃以上の高熱のときによくみられます。
「菌血症」から細菌性髄膜炎に移行することがあります。
「菌血症」の段階で抗生剤を点滴で十分に使えば、重症化をある程度予防できます。ただ、熱がある子どもが「菌血症」なのか「カゼ」なのかをただちに判断する方法はありません。

◇菌血症の原因菌と頻度は?
5歳未満で38℃以上の発熱時の0.2%で「菌血症」がみられ、全国で毎年3万人ほど発症しています。
「菌血症」の原因菌の75%は肺炎球菌です。残りの20%はインフルエンザ菌b方(Hib・ヒブ)です。

日本では肺炎球菌菌血症が毎年2万人以上発症し、200人ほどが髄膜炎になっています。髄膜炎になると5%が死亡し、30%ほど後遺症が残ります。

◇菌血症は抗生剤で防げる?
肺炎球菌菌血症では抗生剤を内服しても重症化を防げませんが、抗生剤を点滴で投与すればほぼ100%治すことができます。しかし、ヒブ菌血症では抗生剤を点滴しても30%は髄膜炎を発症します。
このため、発熱のときに急いで抗生剤を内服する意味はありません。むしろ抗生剤の多様で、抗生剤が効かない耐性菌が増え、本当に抗生剤の治療が必要な髄膜炎などの治療が困難になっています。

◇予防接種があります
「菌血症」内服の抗生剤で対応はできません。しかしワクチンがあります。海外ではヒブワクチンが20年前から、肺炎球菌ワクチンは10年前から実用化され菌血症や髄膜炎は10%以下に減少しました。

★★ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチン★★
この2つのワクチンが今年から無料で接種できるようになりました。この2つのワクチンを接種しておけば、発熱だけで夜間に急患センターを受診する必要がなくなります。熱があり、ぐったりしているときにだけ受診してください。

(以上 ふかざわ小児科 深沢満先生のおはなしより)
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